結果と行動と成果の違い。
結果と成果は違う
「結果を出せば良いんだよ」
社会では良くある言葉だ。
友達は営業をしている時に実際に上司に
「結果を出せばあとは何でもいい、ここはそういう社風だから」と言われたそうだ。
しかしてこの文脈における結果とは「成果」に他ならない。
そんな感じで結果と成果は往々にして定義が曖昧になるし、人によって捉え方が曖昧なものだから少なくとも自分の中で解釈は持ってなくてはいけない。
さて、結果・成果とそれぞれの言葉を「デジタル大辞泉」から引っ張って来た。
まず結果。
あることをして得られたよい結果。「研究の―」「―をあげる」
つまり「ある原因や行為から生じた良い結果=成果」である。
あんまりここまではっきり明言されたことはなかったな。
ビジネスコンサルタントによる公式も少し引用しよう。
成果として認められるのは、よい結果が得られたからである。結果をもたらす源は2つある。それは「結果を生じさせる行動」と「行動を実行できる能力」である。
これを式に書くと、結果 = 行動 × 能力
となる。
一応「能力」の意味も辞書からひいておこう。
そして、結果は必ず対になる言葉として「原因」がある。
ある原因で起こった結果の間にある結びつきは因果性と呼ぶことができる。
因果性のwikiを見てたら面白い例えがあった。こういう風に、因果関係を単純化させて考える人、いるよね。
ある出来事の原因、について考察する時、しばしばたったひとつのことを原因として挙げる人がいる。例えば、「今朝遅刻した原因は、昨日飲み過ぎたのが原因 だ」といったような考え方をする人である。だが、「昨日飲み過ぎたことが、今朝の遅刻の原因」と言うことが適切なのかは実は怪しい。例えば、昨日飲み過ぎ たとしても、昨晩目覚まし時計をかけるのを忘れなければ、起きられたかもしれない。夜中に近所で騒音がして睡眠が妨害されることが無かったら起きられたか も知れない。カーテンを閉めて朝日が入らなかったことも原因かも知れない。他にも書ききれない無数の条件が揃っていたからその出来事は起きたのである。 「遅刻した」というひとつの出来事には、実際には無数の原因が存在しているのである。
個人的には良い結果を出すためには無数の原因が存在するから、「なぜ良い結果が出たの?」という問いに対しても正確に答えるのは非常に難しいと思う。
その際に重要なのは「説得力」先に、あげた「能力=物事を成し遂げることのできる力。」があるように感じさせられれば会社的には良いのではないか。
そして、成果を出すのが人間ならば、その結果を導く原因を作ることができるのも人間だけだろうと思う。
だから「よい結果となる原因を作るために考えて行動しろ」という方が「成果を出せ」というより個人的にはしっくりくる。
そして仕事において重要な考えは成果は必ずしもコントロールできないが、結果は必ずコントロールできるということだ。
例えば毎日ブログを更新するとかね。