バケモノの子を観て気に入らんかったこと。九太完璧過ぎない?

バケモノの子でひとつだけ気にくわないこと

 
先日ようやっと見に行ったバケモノの子
自分はデジモン21話に始まり、ウォーゲーム、おじゃ魔女の細田回、オマツリ男爵、時をかける少女以降の作品、全て見てて、だいたい全部劇場で泣いてるくらいのファンです。
 
まぁ徐々に主人公が自分の年齢から離れていって境遇の重ね合わせやら、感情移入が出来にくくなってもいつになっても細田作品は面白いなぁと思っていたんですよ。
 
ただひとつバケモノの子は納得いかないことがあった。あまりに大きな問題すぎて消化できず書き残す。
 
それは九太完璧過ぎない?ってこと。
 
よく楓が完璧過ぎる、男の理想過ぎるという意見があるみたいだが自分は九大の方に感じた。
 
映画だから尺の都合で削ってるだけ?
バケモノの世界の猛者である熊徹の足さばきを観て盗んで青年になるころには熊徹と比肩するくらいに成長して、
そのあと人間世界では勉強のできるスピードも半端なくて、
最初にしゃべった同世代の女の子を落としちゃって、
一回感情を爆発させそうになるけど、ふと我にかえって一瞬で冷静になって、
あいつは俺なんだって最後の敵にも理解を示しちゃって、
ラスボス倒して救世主になる
って完璧過ぎない?
 
九太の成長忌憚だから結果だけ見ればいいよ?
少年の冒険物語は少年が勝利して正義になる話でしょ? 
 
だが一回も失敗してないってどーよ。
 
 
一回も失敗しない、欠点のない主人公でいいのかよ。バケモノの子ではなくて、九太がバケモノだったっていうオチ?
 
最後、「あいつにはまだまだ俺がついていかなきゃならねーんだ」っていう熊徹が子離れできてない親父に見える。
 
続編で九太が闇落ちして熊徹が目を覚まさせるくらいの事がないと納得できない。